1999年12月17日

沼津にも来てたのね、○○君

 東京のとある場所を歩いていたときのことです。
 歩道上に何やら人だかりが。

 「なんだなんだ、あれはいったい?」

 気がつくと私は、
 吸い寄せられるようにその人だかりの最後尾に立っていました。

 人の輪の中央では、
 調子のいい兄ちゃんのかけ声に乗って、薄いペラペラの人形のようなものが
 宙を舞ったり、兄ちゃんの手のひらの上に乗ったり、
 それはもう、ファンタスティックな世界が繰り広げられていました。
        

 「いったいどんな仕掛けになっているんだろう?」(?_?)

 同じような疑問を持った観客(ここではあえて観客と呼んでおこう)が、
 「電池で動いているの?」と兄ちゃんに質問。

 「電池じゃないいんだなぁこれが。まぁ、買えばわかるよ」とのお答え。

 あんな薄っぺらい物に、
 電池やら、動かすための機械やら付けられるわけないよなぁ。
 それとも、今の日本の最先端技術をもってすれば可能なのか?
 でも値段が500円と表示されているぞ。
 500円で、日本の最先端技術が詰まった人形が買えるわけないよなぁ。
 うーん不思議だ。
 兄ちゃんが、その人形に話しかけている内容から、
 人形の名前は ”ジョニー君” というところまではつかめたぞ。
   名前をつかんだからなんなんだ (^^;;

 私が小学生だったとき、
 丁度、下校時刻になるころ学校の校門の前に、
 手品セット売り、ひよこ売り、伸び縮みするペン売りなどなど、
 小学生相手の様々な売り子さん(?)がやって来て、
 その度に、欲しくてもお金が無くて買えないという
 とても悔しい思いをしました。


 が、しかし 。

 働くようになった今の私にとって、
 500円などという金額は、簡単に右から左へ動かすことの出来るお金に
 成り下がっているのです。
  (本当に右から左へ手でズルズル引きずるだけって話もあるが・・・)

 「絶対に”ジョニー君”を買って帰るんだ!」
 と、決めた私は、その後の数分間 ただひたすら、
 「それ一つください」
  と言うタイミングを計っていたのでした。

 さて、
 力んで買って帰ったわりに、
 私の買った ”ジョニー君” は、あの東京の兄ちゃんの”ジョニー君”のように、
 ファンタスティックには、動いてくれませんでした。
 元気のない ”ジョニー君”を買っちゃったのかな?
 まっ、
 そもそも、私には”ジョニー君”を披露する華やかな舞台など
 無かったんですけどね・・・(^^::

johnny1.gif
       

 johnny*johnny*johnny*johnny*johnny*johnny*johnny*johnny*johnny

 あれから月日が流れ、
  ”ジョニー君”のことなど、もうすっかり忘れていましたが、
 この前、沼津の駅前の地下道を歩いていたときのことです。
 なにやら人だかりが。
 もしやと思い、覗いてみると・・・

 それはまさしくあの ”ジョニー君”。

 売っている人は、年齢50才くらいの人で、
 東京で売っていた兄ちゃんに比べたら、 喋りが今ひとつ弾んでなくて、
 「おいおい、そんな喋りじゃ売れる物も売れないぞ」
 と、こっちが心配してしまう程でした。
 動きも、私の買った ”ジョニー君”と同じで元気がなかったし。(^^;

 他に、姉妹品(?)として有名キャラクター物も売られていましたが、
 見覚えのあるあいつはやっぱり”ジョニー君”として売られていました。

 日本全国で、売られているのかなぁ?

 これをお読みの皆様からのジョニー君情報、お待ちしていま〜す・・・
  待ってない、待ってない。(^^;